前回は、「なぜ在庫管理を行う必要があるか」について説明しました。
今回は、では具体的にどのように在庫管理を行えば良いか、についてです。
在庫管理はほぼすべての企業において事業における課題であり、それゆえ在庫管理システムもさまざまなものが販売・提供されています。
現在日本において販売されている在庫管理システムは
・専用ソフトウェア:PCにインストールして使用するもの
・専用クラウドサービス:ブラウザから専用サイトにログインして使用するもの
のどちらかに属します。
※「専用ソフトウェアと専用クラウドサービスどちらがいいの?」という話は次回に説明します。
どのサービスも初期導入費と毎月(もしくは毎年)の使用料がかかりますが、大抵は「XX日間無料で試用可能」であることが多いので、まずは試してみるのも一つの手です。
エクセルで最小限の在庫管理を行う方法
しかし、まだ在庫管理を行ったことがない方は、最初はエクセルで管理することをおすすめします。
エクセルをお持ちでない方はGoogleスプレッドシートでもOKです。(むしろGoogleスプレッドシートを推奨します)
具体的には、
・列には商品とその入荷数・出荷数を並べる
・行には日付(入荷日)を並べる
これだけで最小限必要な在庫管理シートの完成です。
あとは定期的に入荷数・出荷数を入力していけばOKです。
フィルタ機能を活用すれば月間の入荷数・出荷数も簡単に確認できますし、関数を使えば今の在庫数を表示することもできます。
エクセルでの在庫管理に限界を感じたときが、在庫管理システム導入のタイミング
この在庫管理シートは商品の在庫数しか管理できないので、使っているうちにいろいろ不満が出てくるはずです。
・仕入や販売手続きとは別に、在庫データをエクセルに入力するのは面倒
・商品数が多すぎて、エクセルで管理するのは大変
・得意先ごとに出荷数や売上などを把握したい
といったように、エクセルによる管理に不満が出たら、それはエクセル管理を卒業して在庫管理システムを導入する時期に来た、ということです。
(次回に続く)