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テレワークに関してよくある質問を整理してみた

フォレストの門脇です。
中小企業・小規模事業者の経営者・テレワーク導入担当者からよく頂いた質問と、その私なりの回答をまとめてみました。

目次

そもそもテレワークって何をどうすればいいの?

この質問は一番よく受けるもので、かつ一番回答が難しいものです。
当然ですが、何をどうすればいいかは企業ごとに異なるため、一様な回答をすることはできません。企業の組織や業務内容、企業文化などを伺った上で、担当者様とご一緒に最適な方法を検討していくことになります。

これは極論ですが、テレワークの究極の目的は、社員が自宅や外出先でも、社内にいるときと同じように仕事をする/できる環境を実現することになります。
ここでいう「仕事」とは、パソコンに向かって行う作業のことのほか、上司・部下・同僚とのコミュニケーション、顧客など社外関係者とのやりとりも含みます。自身が上司の立場である場合、部下の勤怠管理や人事評価なども含みます。

……ここまで読んだ方は「そんなの絶対無理だ!」と思われるでしょう。
仰るとおり無理です。なので、テレワークでは何かの仕事を妥協するか、もしくは普段の仕事のやり方を改善して、テレワーク時にも同じことをできるようにする必要があります。

では、どの仕事を妥協する、もしくは改善する必要があるでしょうか?
それを決めるために必要になるのが「業務の棚卸し」です。

「業務の棚卸し」とは、簡単に書くと、

まず、普段行っている業務内容をすべてリストアップする
次に、リストアップしたそれぞれの業務内容について、「業務にかかる時間(割合)」「テレワークでも作業できるか?」を分析する
そして、なるべく多くの業務をテレワークで行えるよう、業務の見直しを行う

という取り組みになります。詳細なやり方については別途紹介したいと思います。

テレワークって毎日やらなければならないの?

これは誤りです。週1回・月1回のテレワークも、立派なテレワークです。
2020年のコロナ禍のように、何かあったときのために自宅でも外出先でも働けるように準備することが、やるべき「テレワークの導入」です。

テレワークの回数・頻度については、会社(部門)や個々の社員の状況に合わせて決めると良いです。
なお、海外の少々古い研究になりますが、こちらの記事によるとテレワークは週1~2回が一番生産性が高まり、これより多いと生産性が下がるとのことです。

フランス及びその他の国々において今後、広範な普及が期待できるテレワークのパターンは週1~2日のパターンである。週5日の全日をテレワーク化した場合には社員の孤立という問題が発生し、テレワークによって生じるはずの生産性向上が逆に失われる。テレワークによる生産性向上のピークは、テレワークが週1~2日である場合に確認される。他方、テレワークの普及が企業の不動産コスト、自治体の公共交通輸送組織コストにもたらす効果については、テレワークを利用する社員の比率が全体の20-30%を越えた段階で効果が顕著になる。

フランス人が「テレワークは週2日まで」と言う理由(現代ビジネス)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57780?page=3